豪華客船などの大型船を相手に働くタグボート
タグボートは、主に港湾や狭い水路での大型船舶の操船をサポートする小型の強力な船です。
豪華客船などの大型船は小回りが利きづらいため、狭い水路や港内での進路変更などが難しい場合が多くあります。
タグボートは大型船の船体に接近し、船首で押すなどして大型船の細かな操船をサポートし安全な位置に導きます。
事故やエンジンの故障などにより、船が自力で航行できなくなった様子をニュースでもしばしば目にしますが、そのような船を、タグボートは引っ張って移動させます。
タグボートの強力なエンジンにより、貨物船や油槽船といった大型船も曳航できます。
また、消火設備を搭載しているタグボートもあり、火災が発生した際には消火活動に参加することもあります。
このようにタグボートは港湾での安全と効率的な船舶の運航に重要な役割を果たしていますが、豪華客船などの大型船を押すために生じる強大な押圧力に耐え、大型船とタグボート両方を傷めることなく、しかもできるだけロス無くタグボートの押す力を大型船に伝えねばなりません。
その上、悪条件下での使用時間が長く、頻度も高いので損傷を受けやすい状態にあります。
タグボートは大型船に密接してサポートするため、衝突や接触が頻繁に発生します。
そのため、船体には頑丈な材質が使われ、巨大船と接触するタグボートの船体には防舷材(フェンダー)取り付けられています。
タグボート用船体取付防舷材は一般に考えられている防舷材の必要性能に加え、更なる特殊性能が要求されます。
シバタ工業株式会社のタグボート用の船体取付用防舷材は、耐衝撃性、耐カット性、耐候性に優れたゴムを使用し船体にマッチした曲型のものを製造することを得意としており、使用目的にピッタリ合った性能のものを設計製造します。
船体取付用 円筒型防舷材
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