ハイブリッド防砂目地板トライTR-E
ハイブリッド防砂目地板”トライTR-E”とは・・・
これまで臨海部の埋立護岸背面などの吸出防止材(遮蔽型)は、 重要度やその場のケースに応じて、厚さ3mm~5mmの塩化ビニール系の防砂板が多く使用されてきました。
シバタでは、長年の技術と、蓄積したノウハウを活かし、より施工性・強度に優れたハイブリッド防砂目地板”トライTR-E”を開発致しました。
ハイブリッド防砂目地板”トライTR-E”は高強度のナイロン織物の両面に汎用合成高分子中、最も耐久性に優れたEPDMを使用。弾性体皮膜を強固に接合、一体化させた、軽量・高強力で、しかも材質変化の少ないタフな複合型防砂目地板です。
特 長
- 引張強度
ゴムの中に埋設された高強度のナイロン繊維によって、高い引張強度を保持し、波圧、土圧等の外力に対応します。 - 引裂強度
ゴムと繊維の複合材であるため、均質材料のシートと比較して引裂強度が強く、万一の損傷から引き裂きの広がりも小さくなります。 - 耐久性
突起物等の外力に対する優れた抵抗力を有しています。 - 耐候性
弊社では、EPDM製防砂目地板を自社社屋に15年間放置する耐候試験を実施し、引張強度・伸びの高い保持率を確認しました。
※一般的なゴム状弾性を示す最低の伸び保持率は35%程度。(図1・図2を参照) - 温度依存性
あらゆる気象条件、シチュエーションを選ばず、様々な場面で活躍。(-40℃~100℃と幅広い範囲での使用可能) - 施工性
計量・柔軟性に富み、小規模・少人数・短い工期、確かな 施工を実現。
引き裂力が強いため、ボルト・リベット等で 自在に施工可能。
※目地材の取付完了後、6か月以上裏込材等が施工されない場合は取付金具
の緩み止め対策を施して下さい。
【図1】 屋上暴露時間
【図2】 温度依存性の比較
設置環境の確認事項
- 早期の埋め立てが行われない場合、波浪等によるバタつきにより、製品の破損や取付金具の緩みが発生するおそれがあります。
寸 法
厚 さ | 質 量 (kgf/㎡) | 原反幅 | |
ハイブリット防砂目地板 “トライ TR-E” | 2.0 | 2.6 | 1.1 |
3.0 | 3.9 | ||
5.0 | 6.5 |
物 性
単 位 | 規格値 | 標準測定値 | 試 験 方 法 | |
引 張 強 さ | N/3cm | 4500以上 | 4850 | JIS K 6404 |
伸 び 率 | % | 25以上 | 30 | |
引 裂 強 さ | N | 650以上 | 960 |
ケーソン追従タイプ
原反幅の異なるトライTR-Eを貼り合せて、片側にたわみをもたせる構造として、たわみによって移動量を確保します。
また、水平部側のトライTR-Eによって、たわみ部が波浪により動揺することを防止させます。さらに、目地材保護用不織布を埋立材側に貼り付けることで、裏込材投入時の目地材との接触損傷などを軽減します。
目地幅が拡大すると、トライTR-Eのたわみ部側が広がり構造物に追従することで、吸出防止機能を維待することができます。