落橋防止システム
【緩衝ピン】 【縦型緩衝ピン】 【PRF緩衝材】 【ショックレスチェーン】
平成7年の兵庫県南部地震では、橋梁が落下、倒壊する大きな被害がありました。 震災以降、橋梁の落橋防止装置にゴムをはじめとした緩衝装置の必要性が高まり、従来のチェーンのみの落橋防止装置にも耐衝撃性に優れたラバーチェイナーが緩衝チェーンの部材として使用されています。
ゴム+チェーンの複合素材
ラバーチェイナー構造
ゴムの中に弛ませたチェーンを配列した、ゴムとチェーンのハイブリッド素材です。 チェーンのリンク間に余裕を持たせ、リンク間にもゴムを充填しているため、張力に対して伸縮し、リンク間のゴムによって耐衝撃性にも優れています。また、チェーンとゴムを完全に接着した構造ですので、 磨耗や腐食(錆など)にも強いチェーンです。 「鉄の剛性」と「ゴムの弾性」の特長をうまく組み合わせた新素材です。
落橋防止装置のほかにも、船舶やブイなどの係留索、海洋構造物や船舶の安全確保のためのジョインフェンス・ジョインフロート、港湾用のタラップなど、ラバーチェイナーは、海に陸に様々な場所でいろいろな形で、私たちの生活を守るために使われています。
ゴム+繊維の複合素材
PRF(Poly Rubber Fiber)構造
ゴムの中にシート状の繊維を積層・埋設し一体化した、ゴムと繊維の複合素材です。PRF構造は、ゴムの歪みエネルギーに加え、繊維の破断エネルギーが合算されることにより、従来のゴムにない高いエネルギー吸収性能を実現させました。
断面拡大
破断時の断面