コンクリート等各種構造物の長寿命化&ライフサイクルコストの低減に貢献!
ゴムと鋼板の複合による画期的な保護材!!
砂防堰堤や取水堰、頭首工、橋脚など河川内に設けられているコンクリート構造物は、流下する土砂や、礫の衝突により、表面が摩耗や損傷を受け、構造物本体の破壊を招くおそれがあることから、耐久性に優れた保護材が望まれています。
ラバースチールは、ゴムの弾性と鉄の剛性とを組み合わせた耐久性に優れた保護材で、コンクリートをはじめとする各種構造物の保護材として、採用いただいております。
衝撃力の分散、緩和効果
ゴムと鋼板の一体成型構造で、衝撃力の分散・緩和効果を発揮します。
礫径や流速等の使用条件に適した規格サイズ(本体厚さ)を選定します。
■ 耐衝撃性能
ご注意ください:RS-20Fは、礫の衝突を考慮していません。
優れた耐久性
■ 耐腐食性・耐酸性・耐摩耗性
ラバースチールに埋設した鋼板はゴムで完全に被覆され、空気・水等の腐食要因から遮断された構造であるため、ラバースチールは耐腐食耐酸性構造です。
- 経過年数10年※コンクリートにて天端補修後最大約10mの摩耗
- 位置:右記砂防堰提の下流
- 経過年数18年
- 位置:左記砂防堰提の上流
下流のコンクリート製砂防堰提が、10年最大約10mの摩耗を受ける環境下でもラバースチールは健全に機能しています。
- 経過年数18年時
- 平均摩耗速度0.26mm/年
摩耗量測定結果(施工後18年経過時)
名称 | 摩耗量 | 年間摩耗速度(mm/年) | |
---|---|---|---|
最大 | 平均 | 平均 | |
ラバースチール | 8.0 | 4.7 | 0.26 |
- 河川:長野県姫川水系浦川
環境と景観に配慮
長寿命化により、工事回数およびコンクリートの使用量を削減し、CO2の排出量を低減できます。
- ※モニター環境により、実物の色と多少異なる場合があります。
- ※タイプの(H)仕様は、黒のみとなります。
構造と規格
断面構造:RS-C50の例
断面構造:RS-F20の例
名称 | タイプ | 規 格 | 1m2あたり重量 kgf (kN) | 色調 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
総厚さ | 幅 | 長さ | 埋設鋼板の厚さ | ||||
ラバースチール 平面タイプ (RS-F) | RS-F20 | 20 | 1000 (最大) | 2000 (最大) | 3.2 | 44(0.43) | 黒 ライトグレー ダークグレー |
RS-F30 | 30 | 6 | 75(0.73) | ||||
RS-F50 | 50 | 6 | 100(0.98) | ||||
RS-F50(H) | 黒 | ||||||
RS-F75(H) | 75 | 1000 (最大) | 1000 (最大) | 9 | 146(1.43) | ||
ラバースチール 曲面タイプ (RS-C) | RS-C30 | 30 | 500+500 (曲率0.0~1.0) | 2000 (最大) | 6 | 75(0.73) | 黒 ライトグレー ダークグレー |
RS-C50 | 50 | 6 | 100(0.98) | ||||
RS-C50(H) | 黒 |
- ※RS-F20は礫衝突を考慮しない摩耗対策に限定した仕様です。
- ※タイプの(H)は、耐衝撃性を向上させた高面圧仕様です。
- ※RS-F20,F75(H)は、ボルト頭部のゴム被覆はありません。
ラバースチールの現地加工について
既設構造物にラバースチールを設置する場合など、現地で寸法調整(現地加工)したいご要望がございましたら、製作前に弊社担当者までご相談ください。
用途
ラバースチールは、砂防堰堤の水通し天端や取水堰、頭首工等のエプロン部、橋脚下部工等コンクリートをはじめとする各種構造物の保護材として適用できます。