利水シートPV
全国的に市町村の 都市化にともなう廃棄物の増加は、その処理方法も含めて大きな課題です。
既存の廃棄物処分場は処理容量にあり、また、環境保全の強化を目指した「水質汚濁防止法」の制定などにより、より安全性への厳格さが求めら れています。さらに、陸上における処分場からの海洋の処理施設への立地条件も変わり、遮水シートにはよリ多くの要素が求められています。
当社では陸上の処分場での豊冨な実績と 技術に基づく、経済的で安全性の高い「利水シ ート PV」シリーズで環境保全に貢献します。
特 長
- 抜群の強度
コンクリート・土砂・廃棄物にも埋設可能です。 - 優れた耐久性
耐候性・耐オゾン性・耐食性・耐薬品性に優れています。 - 優れた経済性
大量生産と容易な施工性、で製品・工事費用両面で経済的です。
原反規格
厚み(mm) | 幅(mm) | 長さ(m) |
0.5 | 2,030 | 50 |
1.0 | 2,030 | 20 |
1.5 | 2,030 | 20 |
2.0 | 2,030 | 20 |
基本物性
試験項目 | 試験方法 | 単 位 | 規格値 | 備 考 | ||
比 重 | JISK7112 | ― | 1.35以下 | ― | ||
硬 さ | JISK6773 | ― | 70以上 | ― | ||
引張強さ | JISA6008 | N/cm2 | 1,570以上 | ― | ||
伸 び | JISA6008 | % | 300以上 | ― | ||
引裂強さ | JISA6008 | N/cm | 440以上 | ― | ||
耐薬品性 | アルカリ | 引張強さ変化率 | JISK6773 | % | ±20以内 | 70℃×14日間浸せき |
伸び変化率 | JISK6773 | % | ±20以内 | 70℃×14日間浸せき | ||
重量変化率 | JISK6773 | % | ±5以内 | 70℃×14日間浸せき | ||
食塩水 | 引張強さ変化率 | JISK6773 | % | ±10以内 | 20-25℃×14日間浸せき | |
伸び変化率 | JISK6773 | % | ±10以内 | 20-25℃×14日間浸せき | ||
重量変化率 | JISK6773 | % | ±2以内 | 20-25℃×14日間浸せき |
用 途
- 廃棄物処分場(陸上・海上)の遮水工
- 仮設の汚水処理池
- 仮設水張リ施設(産業用・レジャー用各種施設)
- 浚渫土、海面埋立地の止水工
- 覆土仕様の人工池
耐化学薬品性
利水シートPVは、酸・アルカリ等の化学薬吊への耐久性に優れています。
ただし、塩素または窒素を含む有機物・氷酢酸・酢酸・ケトン類・シンナー・軽油などは直接使用できません。
(◎優、〇良、△可、✖不可)
薬品名 | 20℃ | 40℃ | 60℃ |
塩酸 | ◎ | ◎ | ◎ |
硫酸 | ◎ | ◎ | 〇 |
硝酸 70%以下 | ◎ | ◎ | 〇 |
硝酸 90%以上 | ✖ | ✖ | ✖ |
蓚酸 | ◎ | ◎ | ◎ |
乳酸 | ◎ | ◎ | ◎ |
苛性ソーダ | ◎ | ◎ | ◎ |
重クロム酸カリ | ◎ | ◎ | 〇 |
金属塩化物 | ◎ | ◎ | ◎ |
過マンガン酸カリ18% | ◎ | ◎ | △ |
次亜鉛酸ソーダ18% | ◎ | ◎ | — |
プロパン(液体) | ◎ | — | — |
ベンジン | 〇 | 〇 | 〇 |
四塩化炭素 | ◎ | — | — |
漂臼剤 | ◎ | ◎ | — |
石油 | 〇 | — | — |
アルコール | 〇 | — | — |
写真液 | ◎ | ◎ | — |
施工方法
- シートの溶接広幅加工
その都度、打合せにより工施作業の容易な形状に加工いたします。 - 現地での接合方法
0.5mmシートは、通常接着剤で接合します。(ライスター溶接も可能)
1.0mm以上は、通常ライスターで溶接します。(溶接接合も可能) - 各部位におけるシートの納まりは通常の利水シートに準じます
施工管理
- ため池の止水事例
<施工状況>
<施工完了>
- 海面埋立地の止水事例